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乾燥毛の本当の原因とは?髪質改善で内部補修から始める潤いケア完全ガイド

乾燥毛に悩むあなたへ

髪がパサパサする。

朝、鏡の前で髪を見るたびにため息が出る…そんな経験はありませんか?どんなにトリートメントを使っても、どんなにヘアオイルを塗っても、すぐに元の乾燥した状態に戻ってしまう。実はこれ、表面だけのケアでは根本的な解決にならないからなんです。美容師として年間1,000人以上のお客様の髪を見てきた私が、乾燥毛の本当の原因と、内部補修から始める正しいケア方法をお伝えします。

乾燥毛とダメージ毛の違いを知っていますか?

多くの方が「乾燥毛」と「ダメージ毛」を同じものだと思っています。でも、実は全く違うんです。

乾燥毛は「生まれつき保湿力の少ない乾いたスポンジ」のような状態です。髪の内部に水分を保持する力が弱く、空気の乾燥や季節の変化に敏感に反応してしまいます。冬場やエアコンの効いた部屋で特にパサつきを感じるなら、乾燥毛の可能性が高いでしょう。一方、ダメージ毛は「穴が空いた布」のような状態で、カラーやパーマ、アイロンの熱によって髪の内部構造が壊れ、水分や栄養分が漏れ出してしまっています。

どちらのタイプか見分けるには、髪を触ったときの感触や、スタイリングのしやすさに注目してください。乾燥毛は広がりやすいけれど枝毛や切れ毛は少なめ、ダメージ毛はゴワゴワして引っかかりやすく、毛先が白く裂けていることが多いです。

乾燥毛の本当の原因とは?

髪の構造から理解する乾燥のメカニズム

髪は3つの層で構成されています。

一番外側の「キューティクル」は、魚のウロコのように髪を守る役割を持っています。その内側にある「コルテックス」が髪の強度や柔軟性を決める重要な部分で、乾燥や化学的ダメージでここが弱ると、髪がゴワついたり切れ毛の原因になります。そして中心部の「メデュラ」は髪の芯に当たる部分です。乾燥毛の場合、このコルテックス内の水分保持能力が低下していることが多く、いくら表面を保湿しても内部が乾いたままなんです。

冬場に乾燥が悪化する理由

冬になると髪の乾燥が特にひどくなりませんか?

これには明確な理由があります。冬は湿度が低くなるため、空気中の水分が少なくなり、髪から水分が奪われやすくなります。さらに室内では暖房を使用することで湿度がさらに下がり、髪や頭皮の乾燥が進みやすくなるんです。また、寒さによって頭皮の血行が悪くなると、髪に必要な栄養が十分に届かず、髪が弱くなり乾燥しやすくなります。熱いシャワーやドライヤーの長時間使用も、キューティクルを傷つけて水分を逃がしてしまう原因になります。

内部補修から始める髪質改善アプローチ

表面ケアだけでは足りない理由

一般的なトリートメントは表面の手触りを良くすることが目的です。でも、それだけでは根本的な解決にはなりません。

髪質改善では、髪の内部構造にアプローチし、失われた成分を補いながらキューティクルを整えることで、継続的に美しい状態を保つことを目指します。カラーやパーマ、日常的なアイロンの熱などで傷んだ髪は、内部の水分や栄養分が失われ、パサつきや広がりの原因になっているため、内部から補修することが何より大切なんです。

セラミド類似成分による内部補修

乾燥毛の改善には「セラミド類似成分」が効果的です。

セラミドは肌の内部からの水分蒸発を抑える成分として知られていますが、髪にも同じように働きます。セラミドが不足すると、本来髪に入らない物質まで侵入するようになり、それがさらなる状態悪化へと導きます。高濃度のセラミド類似成分を配合したケアを行うことで、角層のすみずみへ浸透し、洗髪で失われるセラミドを補い、外部刺激から守るバリア機能を補うことができます。

今日から始められる潤いケア実践法

正しいシャンプー方法

シャンプーの方法を変えるだけで、髪の状態は大きく変わります。

洗浄力の強すぎるシャンプーや頻繁すぎる洗髪は、必要な皮脂分や保湿成分まで取り去ってしまいます。ぬるま湯(約37〜40度)で髪を洗い、指の腹を使って優しく洗うことが大切です。熱いお湯はキューティクルを開いてしまい、水分が逃げやすくなるので避けましょう。また、シャンプー後は十分にすすぐことも重要で、残留した界面活性剤が皮膚の刺激になることがあります。

ドライヤーの正しい使い方

ドライヤーの使い方次第で、乾燥は防げます。

高温すぎる温度設定で長時間、至近距離からドライヤーをあててしまうと、頭皮の水分が蒸発しやすくなり乾燥が悪化します。ドライヤーは髪から20cm以上離して使い、温風と冷風を交互に当てて乾かすのがおすすめです。また、タオルでこするように拭くのではなく、優しく押さえるように水分を取ることで、摩擦によるダメージを防げます。ヒートプロテクトスプレーを使用すると、熱によるダメージを軽減できます。

保湿ケアの重要性

洗髪後の保湿ケアを習慣にしましょう。

洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使って保湿を強化することが、乾燥毛改善の鍵です。特に毛先に重点的に塗ると乾燥対策に効果があります。週に1度の集中保湿ケアとして、保湿マスクを使用するのもおすすめで、蒸しタオルを使うと浸透力がアップします。また、部屋の湿度を40〜60%に保つことで、乾燥した空気が髪から水分を奪うのを防げます。

まとめ:内部補修で叶える本当の美髪

乾燥毛の改善には、表面だけでなく内部からのケアが不可欠です。

髪の構造を理解し、セラミド類似成分などで内部補修を行いながら、正しいシャンプー方法やドライヤーの使い方、保湿ケアを習慣化することで、本当の意味での潤いのある髪を手に入れることができます。季節や環境の変化にも負けない、健やかで美しい髪を目指しましょう。

ECLARTでは、最新のテクノロジーを使った髪質改善メニューをご用意しています。全席個室のプライベート空間で、あなたの髪質に合わせた最適なケアをご提案いたします。乾燥毛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

詳細はこちら:髪質改善