髪質改善とは?効果と種類について
髪質改善という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。髪のうねりやパサつき、広がりに悩む方にとって、髪質改善は救世主のような存在です。
髪質改善とは、髪のダメージを内部から補修し、健やかな髪へと導くための施術のことを指します。単に表面をコーティングするだけでなく、髪の内部構造にアプローチするのが大きな特徴です。
実は髪質改善には大きく分けて4つの種類があります。それぞれ効果や持続期間が異なるため、自分の髪質や悩みに合わせて選ぶことが大切です。
①髪質改善ストレート
髪質改善ストレートは、髪の手触りや質感を整えるだけでなく、天然パーマのようなクセも直すことができる施術方法です。
従来の縮毛矯正と比べると、髪へのダメージが少なく、より柔らかな髪質を作ることができるのが大きな特徴です。クセを伸ばしながらも、ツヤやコシを与えてくれるため、自然な仕上がりを求める方に人気があります。
私が施術するお客様の中でも、「縮毛矯正はかけたくないけど、クセは何とかしたい」という方には、この髪質改善ストレートをおすすめしています。
②髪質改善トリートメント
髪質改善トリートメントは、酸熱トリートメントという成分を使用し、髪の質感を整えることができるメニューです。
グリオキシル酸などの酸性成分を髪の毛内部に含まれているアミノ基と反応させ、新しい結合を作ることで髪質を改善していきます。この施術では髪のツヤやコシを改善することができ、より柔らかい髪質に仕上がります。
髪質改善トリートメントは髪の内部から補修するので、継続して行えば、ツヤ髪を手に入れることも可能なんです!
ただし、髪全体のクセを改善することは難しいため、クセよりもパサつきや広がりが気になる方に適しています。
③縮毛矯正
縮毛矯正は強いクセがかかっている髪をストレートに伸ばす施術方法です。専用の薬剤を髪に浸透させ、アイロンの熱で伸ばすことで髪質をストレートにしていきます。
髪質改善トリートメントや髪質改善ストレートのように髪のツヤ・コシを改善することは難しいですが、長期間ストレートが持続するというメリットがあります。
特に強いクセ毛で悩んでいる方には、効果的な選択肢となるでしょう。ただし、髪へのダメージは比較的大きくなる点は覚えておく必要があります。
④シームレス
シームレスとは、髪のパサつきや広がりを抑えるという特徴がある施術方法です。髪全体のボリュームを下げて、髪をすっきりとさせることが可能です。
縮毛矯正と髪質改善の良いところを合わせたような施術方法となりますが、両方の良いところをとる上でどちらも少し劣化してしまうのが特徴です。
髪質改善の持続期間はどのくらい?
髪質改善の効果がどれくらい持続するのかは、多くの方が気になるポイントではないでしょうか。特に費用がかかる施術だからこそ、持続期間は重要な判断材料になります。
髪質改善の持続期間は、施術の種類や髪質、日々のケア方法によって大きく変わってきます。それぞれの目安を見ていきましょう。
髪質改善ストレートの持続期間
髪質改善ストレートを施術した場合、正しくケアすれば2〜3ヶ月ほどの持ちが期待できます。
髪のクセがほとんどない方であれば、1年ほど持続することもあります。美容院で受けられる他のトリートメントメニューと比較して長持ちすることが特徴です。
髪質改善ストレートが長持ちする理由は、髪の結合を緩和してストレートに施術するからです。ふっくらとした仕上がりになることはもちろん、クセの結合を切るので長持ちするのです。
また、髪の長さによっても持つ期間が異なります。ロングヘアの場合、髪が伸びて新しい髪が出てきても、ある程度の長さがあるので重みでクセが引っ張られ目立たなくなります。一方、ショートヘアの場合は新しく生えてきた髪のクセが目立ちやすくなるため、持続期間が短く感じることがあります。
髪質改善トリートメントの持続期間
髪質改善トリートメントの持続期間は、一般的には1〜2ヶ月ほどです。髪質やケアの方法によって持ちが変わるため、適切なホームケアを心がけることが重要です。
私のサロンでは、お客様に合わせたホームケア方法をしっかりとお伝えすることで、より長く効果を感じていただけるよう工夫しています。
特に洗い流さないトリートメントの使用や、適切なシャンプー選びは効果を持続させるために非常に重要です。これらのポイントは後ほど詳しく解説します。
縮毛矯正の持続期間
縮毛矯正は髪のクセを完全に伸ばすため、施術部分は半永久的に持続します。ただし、新しい髪が生えてくるとその部分には矯正がかかっていないため、根元からクセが出てくることになります。
そのため、定期的に根元のリタッチが必要になります。一般的には3〜4ヶ月に一度のリタッチが目安となるでしょう。
シームレスの持続期間
シームレスの持続期間は、髪質改善ストレートと縮毛矯正の中間くらいと考えるとよいでしょう。一般的には3〜4ヶ月程度持続します。
ただし、こちらも髪質や日々のケア方法によって個人差があります。特に髪質が硬い方や強いクセがある方は、持続期間が短くなる傾向があります。
髪質改善の効果を長持ちさせるためのポイント
せっかく髪質改善をしたなら、その効果をできるだけ長く維持したいですよね。ここでは、髪質改善の効果を長持ちさせるための重要なポイントを3つご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、次回の施術までの期間を延ばし、美しい髪を長く保つことができますよ。
①正しいシャンプーを使う
髪質改善の効果を持続させるためには、適切なシャンプー選びが非常に重要です。市販のシャンプーは洗浄力が強すぎることが多いため、髪質改善の効果を短期間で失わせてしまう原因になります。
アミノ酸系シャンプーやアルコールフリーの低刺激のものを選ぶと良いでしょう。こういったシャンプーは髪に優しく、トリートメントの効果を持続させるのに最適です。
また、シャンプー時のお湯の温度も重要なポイントです。38度くらいのぬるめのお湯を使うと、髪の乾燥を防ぐことができます。高温のお湯は髪の油分を奪ってしまうため、せっかくの髪質改善効果も台無しになってしまいます。
私がお客様におすすめしているのは、サロン専売品のシャンプーです。少し価格は高めですが、髪質改善の効果を長持ちさせるという点では、コスパが良いと言えるでしょう。
②洗い流さないトリートメントを使用する
洗い流さないトリートメントは、髪に栄養を与え続けるために効果的です。お風呂上がりやドライヤー前に使用することで、髪を守りながら効果を持続させることができます。
特に髪の毛先は乾燥しやすいので、洗い流さないトリートメントを重点的に塗布するのがおすすめです。ただし、つけすぎると髪がベタついてしまうので、適量を守ることが大切です。
髪質改善トリートメントを受けた後は、サロンでおすすめされた洗い流さないトリートメントを使用するのが最も効果的です。サロン専売品は一般的な市販品よりも髪質改善の効果を持続させる成分が配合されていることが多いからです。
③ドライヤーの乾かし方に注意する
ドライヤーの使い方も髪質改善の効果を左右する重要なポイントです。まず地肌を乾かし、その後髪全体を乾かすようにしましょう。
完全に乾かさないと、髪に栄養が行き渡らずパサパサになってしまいますので、必ずしっかりと乾かしてくださいね。
また、高温のドライヤーを髪に近づけすぎると、熱ダメージを与えてしまいます。髪から少し距離を取り、中温〜弱めの温度で乾かすのがベストです。
ドライヤーは髪から15cm程度離して使うのがポイント。これだけで髪へのダメージが大きく変わります!
さらに、ドライヤーを使う前に、タオルでしっかりと水分を拭き取っておくことも大切です。髪が濡れた状態だと、乾かす時間が長くなり、その分熱ダメージを受けやすくなってしまいます。
髪質改善の効果を最大限に引き出すNG行動
せっかく髪質改善をしても、日常生活での何気ない行動が効果を台無しにしてしまうことがあります。ここでは、髪質改善後に避けるべきNG行動をご紹介します。
これらを避けることで、髪質改善の効果をより長く、より美しく保つことができますよ。
セルフカラーはNG
セルフカラーを繰り返すと、トリートメント成分が髪の内部から流出してしまい、髪質改善の持ちが悪くなります。髪に大きな負担をかけるため、カラーをする際は美容師にお任せするのが安心です。
15年の美容師経験から言わせていただくと、セルフカラーによるダメージは想像以上に深刻です。特に髪質改善直後のセルフカラーは、せっかくの効果を一気に台無しにしてしまうことがあります。
カラーをしたい場合は、髪質改善を行ったサロンで相談することをおすすめします。髪の状態を熟知している美容師が、ダメージを最小限に抑えながら理想の髪色を実現してくれるでしょう。
アイロンやコテの使用を減らす
高温のアイロンを毎日使うと、髪が熱のダメージを受け乾燥してしまいます。180度を超える高温のアイロンは避け、120度~140度で必要最低限の使用にとどめるようにしましょう。
どうしてもアイロンやコテを使いたい場合は、必ず熱保護スプレーなどを使用して、髪を守ることが大切です。
私のお客様の中には、「髪質改善をしたら、アイロンいらずになった」という方も多くいらっしゃいます。髪質改善によって髪の扱いやすさが格段に上がれば、熱スタイリングの頻度を減らすことができるのも大きなメリットです。
紫外線対策を怠らない
紫外線は髪の大敵です。特に夏場は帽子や日傘、UVカット効果のあるヘアスプレーなどを活用して、髪を紫外線から守りましょう。
紫外線を浴び続けると、髪のキューティクルが傷つき、内部の水分や栄養が失われていきます。その結果、パサつきや広がりが復活してしまうのです。
年間1,000人以上のお客様を担当してきた経験から言えることですが、紫外線対策をしっかりしている方としていない方では、髪質改善の持続期間に明らかな差が出ます。
寝る前の濡れた髪は避ける
髪が濡れた状態で寝ると、髪が摩擦でダメージを受けやすくなります。また、枕との接触で変な癖がついてしまうこともあります。
お風呂から上がったら、必ずドライヤーでしっかり乾かしてから就寝するようにしましょう。時間がない場合でも、最低限地肌と髪の根元部分は乾かすことをおすすめします。
また、シルクやサテンの枕カバーを使用すると、髪の摩擦を減らすことができます。髪質改善後の髪を長持ちさせるための小さな工夫ですが、効果は大きいですよ。
髪質改善の種類別おすすめの人
髪質改善には様々な種類がありますが、自分の髪質や悩みに合った施術を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの髪質改善メニューがどんな方におすすめなのかをご紹介します。
自分に合った髪質改善を選ぶことで、効果を最大限に実感することができますよ。
髪質改善ストレートがおすすめの人
髪質改善ストレートは、以下のような方におすすめです。
軽度〜中度のクセ毛で悩んでいる方
縮毛矯正のようにペタンコにはなりたくない方
自然なストレートヘアを希望する方
髪のダメージが気になる方
髪質改善ストレートは、クセを伸ばしながらも髪に自然な動きを残すことができるので、硬い印象になりがちな縮毛矯正が苦手な方にもおすすめです。
また、ダメージヘアでも比較的施術がしやすいのも特徴です。ただし、非常に強いクセ毛の場合は、完全に伸ばしきれないこともあります。
髪質改善トリートメントがおすすめの人
髪質改善トリートメントは、以下のような方におすすめです。
クセよりもパサつきや広がりが気になる方
髪のツヤやまとまりを取り戻したい方
カラーやパーマで傷んだ髪を補修したい方
定期的なメンテナンスができる方
髪質改善トリートメントは、クセを伸ばす効果はあまり期待できませんが、髪の内部補修に特化しているため、ダメージヘアの改善には最適です。
定期的に施術を受けることで、徐々に髪質が改善されていくのを実感できるでしょう。
縮毛矯正がおすすめの人
縮毛矯正は、以下のような方におすすめです。
強いクセ毛で悩んでいる方
完全なストレートヘアを希望する方
長期間効果を持続させたい方
髪のダメージよりもクセの改善を優先したい方
縮毛矯正は、どんな強いクセでも伸ばすことができる強力な施術です。完璧なストレートヘアを求める方には最適な選択肢となります。
ただし、髪へのダメージは避けられないため、髪の健康状態をしっかりと見極めた上で施術する必要があります。
シームレスがおすすめの人
シームレスは、以下のような方におすすめです。
縮毛矯正と髪質改善の中間的な効果を求める方
髪のボリュームダウンを希望する方
パサつきや広がりを抑えたい方
自然な仕上がりと持続性のバランスを求める方
シームレスは、縮毛矯正ほどの強いストレート効果はありませんが、髪質改善トリートメントよりも長持ちする点が魅力です。
特に髪のボリュームが出やすく、まとまりにくい方には効果的な施術となります。
まとめ:髪質改善で理想の髪を手に入れよう
髪質改善には様々な種類があり、それぞれ効果や持続期間が異なります。自分の髪質や悩みに合った施術を選ぶことで、より効果的に理想の髪を手に入れることができます。
髪質改善ストレートは2〜3ヶ月、髪質改善トリートメントは1〜2ヶ月、縮毛矯正は半永久的、シームレスは3〜4ヶ月程度の持続期間が期待できます。
また、効果を長持ちさせるためには、正しいシャンプー選び、洗い流さないトリートメントの使用、適切なドライヤーの使い方が重要です。さらに、セルフカラーやアイロン・コテの過度な使用は避け、紫外線対策もしっかり行いましょう。
髪質改善は一度の施術で完璧になるものではなく、継続的なケアが大切です。サロンでの定期的なメンテナンスと日々の正しいホームケアを組み合わせることで、長期的に美しい髪を維持することができます。
髪の悩みは人それぞれ。あなたの髪質や生活スタイルに合った髪質改善を選び、理想の髪を手に入れましょう。
髪質改善のプロフェッショナルとして15年の経験から言えることは、諦めていた髪の悩みも、適切な方法で必ず改善できるということです。ぜひ、信頼できる美容師と相談しながら、あなたに合った髪質改善を見つけてくださいね。
より詳しい髪質改善メニューや、お客様一人ひとりに合わせたカウンセリングをご希望の方は、ぜひ髪質改善の個室サロン ECLARTへお越しください。あなたの髪の悩みを解決し、理想の美髪へと導きます。

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