髪質改善とヘアカラーの同時施術は可能なのか?
「髪質改善をしたいけど、同時にカラーもしたい…」
美容室でこんな悩みを抱えたことはありませんか?艶やかな髪と美しい髪色、どちらも手に入れたいというのは当然の願いです。しかし、髪質改善とヘアカラーを同時に行うことができるのかどうか、多くの方が疑問に思っています。
結論から言うと、髪質改善とヘアカラーの同時施術は可能な場合と不可能な場合があります。これは髪質改善の種類によって大きく異なるのです。
私は美容師歴15年、髪質改善専門の美容師として、年間1,000人以上のお客様の髪質改善を担当してきました。その経験から言えることは、髪質改善とヘアカラーの同時施術について正しい知識を持つことが、美しい髪を手に入れる第一歩だということです。
この記事では、髪質改善とヘアカラーの同時施術について詳しく解説します。どのような髪質改善ならカラーと同時にできるのか、同時施術のメリット・デメリット、そして美しい髪と色味を両立させるためのポイントをお伝えします。
髪質改善の種類とカラー同時施術の可否
髪質改善と一言で言っても、実はさまざまな種類があります。それぞれの特徴と、ヘアカラーとの同時施術が可能かどうかを見ていきましょう。
髪質改善は大きく分けて「髪質改善ストレート系」と「髪質改善トリートメント系」の2つに分類できます。
髪質改善ストレート系とカラーの相性
髪質改善ストレート系には、主に「酸性ストレート」と「髪質改善縮毛矯正」があります。これらはくせ毛や広がりを抑えるために行う施術です。
結論から言うと、髪質改善ストレート系とヘアカラーの同時施術は基本的に避けるべきです。なぜなら、これらの薬剤はカラー剤との相性が良くないからです。
酸性ストレートは、髪に優しい酸性の薬剤を使用します。一方、一般的なカラー剤はアルカリ性です。この相反する性質の薬剤を同時に使用すると、カラーの発色が悪くなったり、色持ちが悪くなったりする原因になります。
髪質改善縮毛矯正は、アルカリ性の薬剤を使用します。カラー剤も同じくアルカリ性であるため、同時に使用すると髪へのダメージが大きくなりすぎてしまいます。
どうしても同時に行いたい場合は、カラーをリタッチ(根元だけの染め直し)にするという選択肢もあります。毛先に負担がかからないため、比較的安全に施術できます。
髪質改善トリートメント系とカラーの相性
髪質改善トリートメント系には、「システムトリートメント」「水素トリートメント」「酸熱トリートメント」などがあります。これらはダメージヘアの補修や艶出しを目的とした施術です。
システムトリートメントと水素トリートメントは、カラーとの同時施術が可能です。これらのトリートメントは髪の内部に栄養を与え、補修する効果があるため、カラーのダメージを軽減する効果も期待できます。
一方、酸熱トリートメントはカラーとの同時施術には向いていません。酸熱トリートメントは熱と酸の力で髪の内部構造を整える施術ですが、カラー剤のアルカリ性と相性が良くないからです。
髪質改善とヘアカラーの同時施術のメリット・デメリット
髪質改善とヘアカラーを同時に行うことには、メリットとデメリットがあります。それぞれを理解した上で、自分に合った選択をしましょう。
同時施術のメリット
髪質改善とヘアカラーを同時に行うメリットは主に3つあります。
まず1つ目は、時間の節約です。別々に施術を受けると、それぞれに2〜3時間かかることもあります。同時に行えば、トータルの施術時間を短縮できます。
2つ目は、コストの削減です。多くのサロンでは、複数のメニューを同時に行うとセット割引が適用されることがあります。
3つ目は、髪への負担の軽減です。システムトリートメントや水素トリートメントなど、カラーと相性の良い髪質改善を同時に行うことで、カラーによるダメージを最小限に抑えることができます。
特に最後のポイントは重要です。髪質改善トリートメントには、カラーによるダメージから髪を保護する効果があります。そのため、カラーと同時に行うことで、より健康的で美しい仕上がりが期待できるのです。
同時施術のデメリット
一方で、デメリットも存在します。
最大のデメリットは、髪への負担が大きくなる可能性があることです。特に髪質改善ストレート系とカラーの同時施術は、髪に大きなダメージを与える恐れがあります。
また、それぞれの効果が弱まる可能性もあります。髪質改善の効果が十分に発揮されなかったり、カラーの発色や色持ちが悪くなったりすることがあります。
さらに、施術時間が長くなることもデメリットの一つです。同時施術の場合、2〜3時間以上かかることもあります。長時間の施術は、お客様にとっても美容師にとっても負担となります。
あなたの髪の状態や希望する仕上がりによって、同時施術が適しているかどうかは変わってきます。信頼できる美容師とよく相談した上で決めることをおすすめします。
髪質改善とヘアカラーはどちらを先に行うべきか?
同時施術ができない場合、髪質改善とヘアカラーはどちらを先に行うべきなのでしょうか?
これも髪質改善の種類によって異なります。
システムトリートメント・水素トリートメントの場合
システムトリートメントや水素トリートメントは、カラー後に行うのが一般的です。カラーによるダメージを補修し、色持ちを良くする効果があるからです。
カラーを先に行い、その後にトリートメントで髪を補修することで、美しい髪色と健康的な髪質の両方を手に入れることができます。
私のサロンでも、カラーの後にシステムトリートメントを行うことで、お客様の髪の艶やかさを最大限に引き出しています。特に白髪染めをされる方には、トリートメントを組み合わせることで、より自然で美しい仕上がりになることをお伝えしています。
髪質改善ストレート・酸熱トリートメントの場合
髪質改善ストレートや酸熱トリートメントは、カラーの前に行うのが理想的です。これらの施術後は、髪の内部構造が安定するまで1〜2週間ほど時間をおくことをおすすめします。
その後、カラーを行うことで、より美しい発色と色持ちが期待できます。また、髪への負担も最小限に抑えることができます。
もし同日に両方の施術を希望される場合は、美容師と相談の上、髪の状態に合わせた最適な順序と方法を選びましょう。髪の状態によっては、同日施術が可能な場合もあります。
髪質改善後のカラーはいつから可能か?
髪質改善後、どれくらいの期間をおいてからカラーができるのか気になる方も多いでしょう。これも髪質改善の種類によって異なります。
髪質改善ストレートや酸熱トリートメントの場合、一般的には施術後1〜2週間程度の期間をおいてからカラーを行うのが理想的です。この期間をおくことで、髪の内部構造が安定し、カラーの定着も良くなります。
システムトリートメントや水素トリートメントの場合は、当日または翌日からカラーが可能です。むしろ、カラーと同時に行うことで相乗効果が期待できます。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。実際には、髪の状態や使用する薬剤によって異なりますので、担当の美容師に相談することをおすすめします。
私の経験上、髪質改善ストレートを行った後は、最低でも1週間はカラーを避けるようにお伝えしています。特にダメージが気になるお客様には、2週間程度の期間をおくことをおすすめしています。
美しい髪と色味を両立させるためのポイント
髪質改善とヘアカラーを両立させ、美しい髪と色味を手に入れるためのポイントをご紹介します。
事前のカウンセリングと髪質診断の重要性
美しい髪と色味を両立させるためには、まず正確な髪質診断が欠かせません。髪の状態、ダメージレベル、くせの強さなどを専門家に診てもらいましょう。
私のサロンでは、お客様一人ひとりの髪質を細かく診断し、最適な施術方法をご提案しています。髪の内部構造まで考慮した診断を行うことで、より効果的な髪質改善が可能になります。
また、希望する髪色や仕上がりのイメージを美容師に伝えることも大切です。写真や雑誌などの視覚資料があると、より具体的なイメージを共有できます。
髪質に合わせた薬剤選びと施術方法
髪質改善とヘアカラーを両立させるためには、髪質に合わせた薬剤選びが重要です。ダメージレベルや希望する仕上がりに応じて、最適な薬剤と施術方法を選びましょう。
例えば、ダメージが気になる方には、アミノ酸系のカラー剤や低刺激の髪質改善薬剤がおすすめです。また、くせ毛が強い方には、縮毛矯正と相性の良いカラー剤を選ぶことが大切です。
最新のテクノロジーを活用した髪質改善メニューも増えています。例えば、ECLARTでは最新のテクノロジーを使用した髪質改善ビューティーサロンとして、すべての髪タイプと年齢層に最適なヘアエステと縮毛矯正を提供しています。
ホームケアの重要性
美容室での施術だけでなく、日々のホームケアも美しい髪と色味を維持するためには欠かせません。
髪質改善とカラーを両立させるためには、以下のようなホームケアがおすすめです。
- シャンプー・トリートメントは髪質改善・カラー用のものを使用する
- 熱からの保護スプレーを使用してドライヤーやアイロンの熱ダメージを防ぐ
- 週に1〜2回はヘアパックやトリートメントで集中ケアを行う
- 紫外線対策として、外出時はUVカット効果のあるヘアミストを使用する
- カラーの色持ちを良くするために、カラーシャンプーやカラートリートメントを取り入れる
特に髪質改善後は、アルカリ性の強いシャンプーや洗浄力の強いシャンプーは避け、弱酸性のシャンプーを使用することをおすすめします。
また、カラーの色持ちを良くするためには、カラーシャンプーやカラートリートメントを取り入れることも効果的です。
あなたはどのようなホームケアを行っていますか?
髪質改善とヘアカラーの成功事例
実際に髪質改善とヘアカラーを両立させた成功事例をご紹介します。
ダメージヘアの改善とカラーチェンジの事例
30代女性のお客様で、ブリーチを繰り返した結果、髪がパサパサになってしまったケースがありました。髪の毛先は特にダメージが激しく、切るしかないと思われていたそうです。
このお客様には、まずシステムトリートメントで髪の内部から補修し、その後、ダメージレベルに合わせたカラー剤を選んで施術しました。
結果、髪を大幅にカットすることなく、艶のある美しい髪色を手に入れることができました。お客様からは「諦めていた髪が蘇った」と大変喜んでいただきました。
このケースでは、髪の状態を正確に診断し、適切な薬剤と施術方法を選んだことが成功の鍵でした。
くせ毛の改善と明るめカラーの両立事例
40代女性のお客様で、くせ毛に悩んでいたものの、明るめのカラーもしたいというご要望がありました。
このお客様には、まず髪質改善ストレートで髪のくせを伸ばし、2週間後に明るめのカラーを施術しました。
結果、くせ毛特有の広がりがなくなり、艶のある明るい髪色を手に入れることができました。お客様からは「くせ毛と明るい髪色の両立は難しいと思っていたが、理想通りの髪になった」と喜んでいただきました。
このケースでは、髪質改善とカラーの施術に適切な間隔をおいたことが成功の鍵でした。
まとめ:美しい髪と色味の両立は可能
髪質改善とヘアカラーの同時施術について詳しく解説してきました。ポイントをまとめると以下のようになります。
- 髪質改善とヘアカラーの同時施術は、髪質改善の種類によって可能な場合と不可能な場合がある
- システムトリートメントや水素トリートメントはカラーとの同時施術が可能
- 髪質改善ストレートや酸熱トリートメントはカラーとの同時施術は避けるべき
- 同時施術ができない場合は、適切な間隔をおいて施術を行うことが重要
- 美しい髪と色味を両立させるためには、事前のカウンセリングと髪質診断が欠かせない
- 日々のホームケアも美しい髪と色味を維持するためには重要
髪質改善とヘアカラーは、正しい知識と適切な施術方法を選ぶことで、十分に両立可能です。あなたの髪質や希望に合わせた最適な方法を、ぜひ美容師と相談してみてください。
美しい髪と色味を手に入れるためには、プロの技術と知識が欠かせません。ECLARTでは、最新のテクノロジーを活用した髪質改善メニューと、ダメージを最小限に抑えたカラー施術を提供しています。全席個室のプライベート空間で、あなただけの美しさを引き出すお手伝いをさせていただきます。
髪質改善とヘアカラーで、理想の髪を手に入れましょう。
詳しい情報やご予約は、ECLARTの公式サイトをご覧ください。