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縮毛矯正後の切れ毛対策〜プロが教える5つの髪質改善法

縮毛矯正後に切れ毛が増える原因とは

縮毛矯正をかけた後、髪がサラサラになったと喜んだのも束の間、気になる切れ毛が目立ち始めた…。そんな経験はありませんか?

実は、縮毛矯正後の切れ毛に悩む方は非常に多いのです。髪質改善サロンで日々お客様と向き合っていると、この悩みをよく耳にします。

縮毛矯正は髪の内部構造を化学的に変化させる施術です。ストレートな髪を手に入れられる反面、髪へのダメージは避けられません。特に施術方法や薬剤選びを誤ると、切れ毛の原因になってしまうのです。

では、なぜ縮毛矯正後に切れ毛が増えてしまうのでしょうか?主な原因は以下の5つです。

  • 薬剤による髪のタンパク質変性:縮毛矯正剤は髪の主成分であるケラチンタンパク質の結合を切断して再構築します。この過程で髪の強度が低下することがあります。
  • 高温アイロンによる熱ダメージ:180℃以上の高温アイロンを使用することで、髪内部の水分が失われ、パサつきや切れ毛の原因になります。
  • 施術後のアフターケア不足:適切なケアをしないと、ダメージを受けた髪はどんどん状態が悪化します。
  • 繰り返しの施術:施術と施術の間隔が短すぎると、髪が回復する時間がなく、ダメージが蓄積します。
  • もともとの髪質や状態:細い髪質や既にダメージを受けている髪は、さらに傷みやすくなります。

美容師として15年間、数多くの髪質改善を手がけてきた経験から言えるのは、切れ毛は「予防」と「適切なケア」で大幅に改善できるということです。

切れ毛のタイプ別診断法〜あなたの髪はどのタイプ?

切れ毛といっても、実はいくつかのタイプがあります。効果的な対策を行うためには、まずご自身の切れ毛のタイプを知ることが大切です。

私が日々のカウンセリングで見極めている切れ毛の主なタイプを解説します。鏡を見ながらチェックしてみてください。

 

1. 枝毛型(毛先が2つ以上に分かれている)

毛先が2つ、時には3つ以上に分かれているタイプです。髪の表面を守るキューティクルが剥がれ、内部のタンパク質が露出して分裂した状態です。

このタイプは主に紫外線や乾燥、ブラッシングなどの物理的刺激で発生します。縮毛矯正後は特に髪が敏感になっているため、日常の摩擦でも枝毛が生じやすくなっています。

2. 切断型(髪の途中でポキッと切れている)

髪の途中で完全に切れてしまうタイプです。これは最も深刻な切れ毛で、髪内部のダメージが限界に達した証拠です。

縮毛矯正の薬剤が強すぎたり、アイロンの温度が高すぎたりすると、髪のタンパク質が過度に変性して弾力を失い、少しの力でも切れてしまいます。私のサロンでは、このタイプの切れ毛を持つお客様には、まず髪の状態を安定させることを最優先しています。

3. 連珠型(髪の途中が膨らんでいる)

髪の途中に数珠のような膨らみがあるタイプです。この部分は髪の内部構造が崩れ、空洞化している状態です。

連珠型の切れ毛は、縮毛矯正の薬剤が髪の一部に強く反応したり、アイロンの熱が不均一に加わったりすることで発生します。この状態の髪は非常に弱く、そのまま放置すると切断型に進行してしまいます。

あなたの髪はどのタイプに当てはまりますか?

縮毛矯正後の切れ毛を防ぐ5つの髪質改善法

切れ毛の原因とタイプがわかったところで、いよいよ対策方法をご紹介します。私が15年の美容師経験で効果を実感してきた、縮毛矯正後の切れ毛を改善する5つの方法をお伝えします。

1. 髪に優しいシャンプー選びとシャンプー方法の見直し

縮毛矯正後の髪は、通常よりもデリケートな状態です。この時期に洗浄力の強いシャンプーを使うと、必要な油分まで奪ってしまい、髪の乾燥を招きます。

 

弱酸性のアミノ酸系シャンプーを選ぶことをおすすめします。これらは髪と同じpH値に近く、優しく汚れを落とします。

また、シャンプーの仕方も重要です。以下のポイントを意識してみてください。

  • ぬるま湯で十分に予洗いし、7〜8割の汚れを落とす
  • シャンプーは手のひらで十分に泡立ててから髪につける
  • 指の腹を使って頭皮を優しくマッサージする(爪を立てない)
  • すすぎは十分に行い、シャンプー成分を残さない

実は、髪の毛の汚れはお湯だけで7〜8割落ちるということをご存知でしたか?そのため、しっかりと湯せんを行っていればあまり洗浄力は要らないのです。むしろその洗浄力がせっかくの美容室でのカラーやトリートメントを剥がしていたり、髪の毛を傷ませる原因となってしまっています。

2. 熱ダメージを最小限に抑えるドライヤー・アイロン術

縮毛矯正後の髪は熱に弱くなっています。しかし、多くの方が毎日のスタイリングにドライヤーやヘアアイロンを使用しています。

熱ダメージを最小限に抑えるコツは以下の通りです。

  • タオルドライで水分を十分に取り除いてからドライヤーを使用する
  • ドライヤーは髪から10〜15cm離して使う
  • ヘアアイロンの温度は150℃以下に設定する
  • 熱を加える前に必ず熱保護スプレーを使用する
  • 同じ箇所に長時間熱を当てない

私のお客様で、アイロンの温度を180℃から140℃に下げただけで、2ヶ月後には切れ毛が半減した方がいらっしゃいます。熱の温度設定は本当に重要なのです。

 

3. 髪の内部補修に特化したホームケアトリートメント

縮毛矯正で失われた髪内部のタンパク質を補給するため、ケラチン配合のトリートメントが効果的です。特に「補修」と「補強」効果のあるものを選びましょう。

トリートメントを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • ケラチンやコラーゲンなどのタンパク質成分が含まれているもの
  • CMC(細胞膜複合体)成分が含まれているもの
  • シリコンだけでコーティングするタイプではなく、内部補修成分が含まれているもの

週に1〜2回は時間をかけて集中ケアを行うことをおすすめします。トリートメントを塗布したら、蒸しタオルで包むか、シャワーキャップをかぶって10分ほど放置すると、成分の浸透が高まります。

実際、私のサロンでは、お客様に適切なホームケアトリートメントをご紹介することで、次回ご来店時には髪の状態が格段に改善しているケースが多いです。

4. 栄養補給で内側からの髪質改善

髪の毛は体内で作られるため、内側からのケアも重要です。特に以下の栄養素が髪の健康に欠かせません。

  • タンパク質:髪の主成分であるケラチンの原料
  • ビタミンB群:髪の成長を促進
  • ビタミンE:血行を促進し、栄養を髪に届ける
  • 亜鉛:髪の生成に関わる酵素の働きを助ける
  • 鉄分:酸素を髪の毛根に運ぶ

 

これらの栄養素をバランスよく摂取するために、卵、魚、ナッツ類、緑黄色野菜、豆類などを積極的に食事に取り入れましょう。

また、水分摂取も忘れずに。髪の毛の約25%は水分でできているため、十分な水分補給は髪の潤いを保つために欠かせません。

私自身、食生活を見直したことで髪質が変わった経験があります。栄養バランスの良い食事は、髪だけでなく肌や爪など全身の健康に良い影響を与えるのです。

5. プロによる定期的な髪質改善トリートメント

ホームケアだけでは対応しきれない深刻なダメージには、プロによる髪質改善トリートメントが効果的です。

特に縮毛矯正後は、3〜4週間に一度のペースで髪質改善トリートメントを受けることをおすすめします。サロントリートメントの特徴は以下の通りです。

  • 高濃度の補修成分を使用
  • 熱や超音波などの機器を使って成分を髪内部に浸透させる
  • 髪の状態に合わせたカスタマイズが可能

私たちECLARTでは、髪質改善トリートメントに特に力を入れています。最新のテクノロジーを活用し、すべての髪タイプに合わせたヘアエステを提供しています。

 

実際に、縮毛矯正後の切れ毛に悩んでいたお客様が、定期的な髪質改善トリートメントを3回受けた後、「髪が切れにくくなった」「手触りが全然違う」とご満足いただいたケースがあります。

縮毛矯正と切れ毛に関するよくある質問

日々のサロンワークで、お客様からよく受ける質問とその回答をまとめました。皆さんの疑問解決のお役に立てれば幸いです。

Q1. 縮毛矯正後の切れ毛は自然に治りますか?

残念ながら、一度ダメージを受けた髪は自己修復能力がないため、自然に治ることはありません。髪は死滅細胞のため、傷んだ部分は伸びてくる新しい髪に置き換わるまで残ります。

しかし、適切なケアによって状態を改善し、これ以上悪化させないことは可能です。また、定期的なトリミングで傷んだ毛先を少しずつカットしていくことも大切です。

Q2. 縮毛矯正をしながら髪を健康に保つ方法はありますか?

はい、あります。以下のポイントを意識することで、縮毛矯正のダメージを最小限に抑えられます。

  • 施術の間隔を十分に空ける(最低3ヶ月以上)
  • ダメージレスな薬剤を使用するサロンを選ぶ
  • 新しく伸びた根元部分のみに薬剤を塗布する
  • 施術前後の髪質改善トリートメントを受ける
  • 日常的なヘアケアを徹底する

私のサロンでは、お客様の髪の状態を見極めながら、必要最小限の施術を心がけています。「綺麗な髪を長く保つ」という観点から、時には縮毛矯正を見送り、代わりに髪質改善トリートメントをおすすめすることもあります。

Q3. 切れ毛が酷い場合、縮毛矯正は控えるべきですか?

はい、切れ毛が多い状態での縮毛矯正は避けるべきです。特に切断型の切れ毛が多い場合は、髪が限界状態にあるサインなので、まずは髪の健康を取り戻すことが先決です。

切れ毛が気になる場合は、一度美容師に相談し、髪の状態を診断してもらいましょう。状態によっては、しばらく縮毛矯正を休み、集中的な髪質改善を行うことをおすすめします。

 

Q4. 縮毛矯正後はどのくらいの期間シャンプーを控えるべきですか?

一般的には、縮毛矯正後48時間はシャンプーを控えることが推奨されています。これは薬剤の定着を助け、髪の新しい形状を安定させるためです。

ただし、最新の縮毛矯正薬剤の中には、当日シャンプーOKのものもあります。施術を受けたサロンの指示に従うことが最も重要です。

Q5. 縮毛矯正と髪質改善トリートメントは同時にできますか?

はい、できます。むしろ、縮毛矯正と髪質改善トリートメントを同時に行うことで、施術によるダメージを最小限に抑えることができます。

縮毛矯正で失われたタンパク質や水分を、髪質改善トリートメントですぐに補給することで、髪の強度と潤いを保つことができるのです。

ECLARTでは、縮毛矯正と髪質改善トリートメントを組み合わせたメニューを提供しており、多くのお客様にご好評いただいています。

まとめ:切れ毛を克服して美しい髪を手に入れよう

縮毛矯正後の切れ毛は、適切なケアと知識があれば必ず改善できます。この記事でご紹介した5つの髪質改善法を実践して、健康で美しい髪を取り戻しましょう。

  • 髪に優しいシャンプー選びとシャンプー方法の見直し
  • 熱ダメージを最小限に抑えるドライヤー・アイロン術
  • 髪の内部補修に特化したホームケアトリートメント
  • 栄養補給で内側からの髪質改善
  • プロによる定期的な髪質改善トリートメント

髪質改善は一朝一夕では完成しません。日々のケアの積み重ねが、美しい髪を育てる秘訣です。

あなたの髪質に合った最適なケア方法を見つけるために、ぜひ一度プロのアドバイスを受けてみてください。ECLARTでは、個室でのプライベート空間で、あなただけの髪質改善プランをご提案しています。

髪のお悩みは一人で抱え込まず、プロに相談することで解決への近道が見つかります。美しい髪で、もっと自信に満ちた毎日を送りましょう。

詳しいご相談やお問い合わせは、髪質改善個室サロンECLARTまでお気軽にどうぞ。あなたの髪質改善をサポートいたします。