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インナーカラーは髪を傷めない?美容師が教える意外な真実

インナーカラーとは?基本を知って魅力を理解しよう

髪色や髪型で個性を表現したい。でも、全体を染めるのはちょっと勇気がいる…。そんな方に人気なのが「インナーカラー」です。最近では若い方だけでなく、幅広い年齢層の方に注目されているヘアカラーテクニックなんですよ。

インナーカラーとは、髪の内側を表面の髪と異なる色味やトーンで染めるデザインのこと。表面の髪と異なる色を入れることで、髪を動かすたびに隠れたカラーが見えるのが特徴です。

髪質改善を専門とする美容師として15年のキャリアの中で、インナーカラーの施術は年々増えています。特に最近では、ダークトーンのカラーが主流となっている中で「そろそろ飽きてきた」「夏になり、ヘアスタイルを変えたい!」「新しい髪型にチャレンジしたいけど、全体を染める勇気がない」という方におすすめしています。

染める範囲や場所、ベースとなるカラーとの組み合わせで簡単に印象を変えることができるのが特徴なんです。

インナーカラーのメリット・デメリットを徹底解説

インナーカラーには、通常のカラーリングとは異なる特有のメリットとデメリットがあります。まずはメリットから見ていきましょう。

インナーカラーの4つのメリット

簡単にイメージチェンジが叶うインナーカラー。具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか?

  • 大きく印象を変えずに髪色で個性を出せる
  • 髪全体をカラーリングするより、色を加えることで個性を出すことができます。またアクセントカラーになるので、全体が暗い髪でも明るい印象を与えることができます。
  • 髪型次第でオフィスでも誤魔化せる
  • インナーカラーの色を抑えたり、髪を結んで隠したり、オフィスでも誤魔化すことができるのもメリット。インナーカラーを入れる幅を細目にすれば上手に隠すことも可能です。
  • ヘアアレンジの幅が広がる
  • 髪型を変えたり結んだり、また耳にかけたりすることで、インナーカラーのアクセントを活用して様々なヘアアレンジが楽しめます。
  • 黒髪ベースならダメージを最小限に抑えられる
  • 黒髪ベースにインナーカラーを加えるならダメージを最小限に抑えられるのも嬉しいポイントです。

 

ここ最近ヘアカラーで人気なのがブリーチなしの施術。肌や髪へのダメージが少ないので、ダメージが気になる大人女性におすすめのテクニックです。

インナーカラーの3つのデメリット

メリットがあれば、デメリットもあるインナーカラー。ここからは、インナーカラーのデメリットをご紹介します。

  • 通常のカラーリングよりも費用がかかる
  • ブリーチとカラーの両方の料金がかかる為、通常のカラーリングの2倍以上の料金がかかる場合もあります。もちろん美容室によって料金が異なるので、予約をするときに料金を確認することをおすすめします。
  • 全体の色を変えるときは色の浸透にムラが出る
  • ブリーチしている部分と黒髪の部分では色の浸透が異なります。そのため、全体の髪色を統一したいとき、黒髪に戻したいときはムラが出やすくなってしまいます。
  • インナーカラー部分の髪が傷みやすい
  • インナーカラーした部分はブリーチの影響で傷むことがあります。またブリーチ部分は水を吸いやすく、髪が乾きにくくなることも。

これらのデメリットは知っておくべき重要なポイントです。ただし、適切なケアと施術方法を選ぶことで、デメリットを最小限に抑えることができます。

インナーカラーは本当に髪を傷めるのか?真実を解説

「インナーカラーは髪を傷めるのでは?」という質問をよく受けます。結論から言うと、インナーカラーは基本的にブリーチを使用するため、ある程度のダメージは避けられません。

しかし、ここで重要なのは「どの程度傷むのか」「どうすれば傷みを最小限に抑えられるのか」という点です。

 

インナーカラー=ブリーチが基本です。ブリーチすると毛髪内部が空洞化します。中身がスカスカになると外側のキューティクルも閉まらなくなり、髪の毛の強度が弱くなるんです!

「インナーカラー」と「普通のカラー」のダメージの違いとして、ブリーチした髪の毛は、『シスチン』が減少してしまうんです。シスチンは髪の毛の強度を司る成分なので、これが減ると髪が弱くなってしまいます。

でも、だからこそ適切なケアが重要なんです。

インナーカラーと髪質改善を同時に行うことは可能?

最近、ポイントのデザインカラーを楽しみたい方が増えています。インナーカラーは基本、ブリーチが必須です。ブリーチ部分とカラーリング部分の複合ダメージがあるため、両方に効果があるトリートメントケアでないと意味がないんです!

それが、サロントリートメントのワンランク上の『髪質改善トリートメント』なんです。

お客様、一人一人の髪質に合わせた髪質改善トリートメントを選ぶことが出来れば傷むことなく、インナーカラーと髪質改善トリートメント同時施術が可能になります。

 

『艶を出しながらデザインを楽しむ!』これができたら完璧ですよね。

艶がなくなってパサパサは嫌だけど、インナーカラーやってみたい!髪の艶を出しながらデザインを楽しみたい!そんな方には、髪質改善トリートメントとの組み合わせをおすすめしています。

インナーカラーで人気の色とデザインを紹介

初めてインナーカラーに挑戦する方は、どんなカラーにしようか迷ってしまいますよね。様々なカラーがありますが、ここでは特に人気のあるカラーとデザインをご紹介します。

暖色系カラーの魅力

暖色系のカラーは、肌の色を明るく見せる効果があり、日本人の肌色に馴染みやすいのが特徴です。

  • レッド - 情熱的で目を引く色。黒髪とのコントラストが美しい。
  • ピンク - 可愛らしさと女性らしさを演出。淡いトーンから鮮やかなものまで幅広く選べる。
  • オレンジ(イエロー) - 明るく元気な印象に。少しくすみがかった黄色もおすすめ。

さりげなく髪色のおしゃれを楽しめるインナーカラーだからこその人気色が、ビビットな暖色系の色とブラウンの組合せ。表面をブラウンベースにする事で暖色系のピンクカラーとの馴染みが良く、クールさも可愛らしさも兼ね備えた人気のカラーです。

 

少しくすみがかった黄色もおすすめ。あたたかみのある、やさしい黄色のインナーカラーは、なんだか春も感じさせますよね。この時期に挑戦してはいかがでしょうか♪

寒色系カラーの魅力

クールな印象にしたい方には、寒色系のカラーがおすすめです。

  • ブルー - クールで都会的な印象に。黒髪との相性も抜群。
  • パープル - 神秘的で個性的な印象を与える。明るめから暗めまで幅広く楽しめる。

青系カラーは黒髪にもなじみやすく、ヘアカラー全体を暗めカラーでまとめると奇抜になりすぎず、大人の遊び心を表現できます。

15年の美容師経験の中で感じるのは、インナーカラーの色選びは「自分の好きな色」だけでなく、「肌色との相性」「普段の服装」「仕事環境」なども考慮すると、より満足度の高い仕上がりになるということです。

インナーカラーを入れる場所による違いと効果

インナーカラーのデザインをおしゃれに見せるにはズバリ、どこに色を入れるか、どのぐらい色を入れるかにかかっています。

注目度高まるインナーカラーは、色の入れ方も豊富。なりたい印象や雰囲気によっても、おすすめする色の入れ方は異なります。

耳横・耳周り(イヤリングカラー)

耳横や耳周りは、インナーカラーを入れる上で定番の位置。別名イヤリングカラーとも呼ばれています。

なぜ定番なのかというと、色の見せ方を変えやすい位置だからです。耳横や耳周りのインナーカラーは、髪をおろしているときはほぼ見えません。耳掛けやヘアアレンジスタイルなど、耳を出す際にさりげなく見せることができます。

 

インナーカラーに挑戦したいけど、仕事の関係で隠さなくてはいけない、なんて方にもおすすめの位置なんです。

こめかみ・顔周り(フェイスフレーミング)

こめかみや顔まわりに色をいれるインナーカラースタイルは、色味をしっかり楽しみたいときにおすすめです。

特に顔まわりを囲むインナーカラーは、フェイスフレーミングカラーやヘムライト、と呼ばれたりもします。目立つ位置というだけでなく、顔周りをパッと明るく見せてくれるのもメリットです◎

私の施術経験から言うと、顔周りのインナーカラーは、顔の印象を大きく変えることができるので、小顔効果や顔の形をカバーしたい方にもおすすめです。

前髪インナーカラー

ここ最近トレンドになっているのが、前髪にインナーカラーを入れるスタイル。こめかみや顔まわり同様、顔まわりを明るく見せてくれるスタイルです。

一見目立ちそうですが、表面の前髪を厚めに残すことで、普段は隠しつつ、風が吹いたときやヘアアレンジによって見え隠れする絶妙なデザインに仕上がります。

どの位置にインナーカラーを入れるかは、ライフスタイルや好みによって選ぶといいでしょう。美容師としてのアドバイスは、初めての方は耳周りから始めると、色の見せ方をコントロールしやすいのでおすすめです。

インナーカラーのダメージを最小限に抑えるケア方法

インナーカラーを楽しむためには、適切なケアが欠かせません。ここでは、インナーカラーを施した髪のダメージを最小限に抑えるケア方法をご紹介します。

サロンでのプロフェッショナルケア

インナーカラーを施術する際は、同時に髪質改善トリートメントを行うことをおすすめします。特に、ブリーチした髪に効果的なトリートメントを選ぶことが重要です。

通常のサロントリートメントより補修効果が高く、持続性も長いので「ブリーチ」などを使ったインナーカラーなどのダメージヘアに向いているんです。

 

特に近年では、部分的にブリーチを使った イヤリングカラー・ハイライト・バレイヤージュ・白髪ぼかしなどのデザインカラーなどが流行っており、複雑な毛髪履歴の方が増えました。こういったダメージヘアは、通常のサロントリートメントでは満足頂けない場合があります。

その点、髪質改善トリートメントは全てのデザインカラーに対応でき、かつハイクオリティな仕上がりを提案することが出来ます!

ただ、今の髪状態 × トリートメントの種類 があっていなければ、逆に「キシキシ」と絡まってしまいやすくなることがあるのです。なので専門性のあるスタイリストに、カウンセリングをしっかり受けて適切な髪質改善トリートメントを受けることをオススメします。

自宅でのデイリーケア

サロンケアだけでなく、日々のホームケアも重要です。インナーカラーを施した髪のためのケアポイントをご紹介します。

  • シャンプー・コンディショナーの選び方
  • カラーヘア用や補修効果の高いものを選びましょう。特にブリーチ部分は水分を保持しにくいので、保湿効果の高いものがおすすめです。
  • 洗い方のポイント
  • ゴシゴシと強く洗うのではなく、指の腹で優しく洗いましょう。特にブリーチ部分は傷みやすいので、丁寧に扱うことが大切です。
  • タオルドライのコツ
  • 強く擦らず、押さえるように水分を取りましょう。ブリーチ部分は濡れている状態で特に傷みやすいので、優しく扱うことがポイントです。
  • ドライヤーの使い方
  • 熱ダメージを防ぐため、適切な距離を保ち、冷風も活用しましょう。ブリーチ部分は熱に弱いので、特に注意が必要です。

これらのケアを日常的に行うことで、インナーカラーの美しさを長く保ち、髪のダメージを最小限に抑えることができます。

あなたは、インナーカラーに興味を持っていますか?それとも、すでに楽しんでいますか?

インナーカラーと髪質改善の両立で理想の髪を手に入れる

インナーカラーを楽しみながらも、髪の健康を維持したい。そんな願いを叶えるのが、インナーカラーと髪質改善の組み合わせです。

ブリーチした髪の毛は、『シスチン』が減少してしまうんです。そのため、髪の毛の強度を司る成分『シスチン』を髪の毛に入れ込んであげることが大切です。

シスチンを補うことによって髪の強さ・弾力・しなやかさが上がるんです!

髪質改善トリートメントは、他にも種類があるんですがインナーカラーのお客様には、シスチンを補うタイプのトリートメントを勧めています。

髪質改善とインナーカラーを同時に行うことで、「デザイン性」と「髪の健康」の両方を手に入れることができるんです。

私が美容師として15年間、多くのお客様の髪を見てきた経験から言えることは、髪質改善を定期的に行っている方は、カラーやパーマなどの施術を繰り返しても、髪の状態が良好に保たれているということです。

特にインナーカラーのように部分的にブリーチを使う施術では、その効果がより顕著に現れます。

綺麗な髪の毛を継続できれば、インナーカラーなどのデザインカラーも継続しやすくなるので、ぜひ髪質改善トリートメントも検討してみてください。

まとめ:インナーカラーを楽しむための3つのポイント

インナーカラーは、髪色や髪型で個性を表現したい方にぴったりのテクニックです。今回ご紹介した内容をまとめると、以下の3つのポイントが重要です。

  • 自分に合ったデザインを選ぶ
  • 耳周り、顔周り、前髪など、ライフスタイルや好みに合わせた位置を選びましょう。また、肌色や普段の服装に合う色を選ぶことで、より自然に個性を表現できます。
  • 適切なケアを継続する
  • インナーカラーは基本的にブリーチを使用するため、適切なケアが欠かせません。サロンでの髪質改善トリートメントと、日々の丁寧なホームケアを組み合わせることで、美しい髪を維持できます。
  • プロのアドバイスを活用する
  • インナーカラーは、プロの技術と知識があってこそ、最高の仕上がりになります。自分の髪質や希望に合わせた施術方法やケア方法について、美容師に相談することをおすすめします。

インナーカラーは確かに髪にダメージを与える可能性がありますが、適切な施術と継続的なケアによって、そのダメージを最小限に抑えることができます。

髪質改善と組み合わせることで、おしゃれを楽しみながらも健康的な髪を維持することが可能です。ぜひ、あなたも自分らしいインナーカラーで、新しい自分を表現してみませんか?

髪質改善と美しいカラーデザインの両立なら、髪質改善個室サロンのECLARTにご相談ください。一人ひとりの髪質に合わせた最適な施術とケアをご提案いたします。