髪質改善とカラーリングの同時施術は可能?美容師が解説します
髪質改善とカラーリングを同時に行いたいと考えたことはありませんか?忙しい毎日の中で、サロンに通う時間を効率的に使いたいという方も多いでしょう。
髪質改善で美しい髪の質感を手に入れながら、同時に理想の髪色も実現できたら素晴らしいですよね。
私は美容師歴15年、髪質改善サロンでの施術経験を持つ髪質改善専門美容師です。年間1,000人以上のくせ毛・うねり毛に悩むお客様の髪質改善を成功に導いてきました。その経験から言えることは、髪質改善とカラーリングの同時施術は可能ですが、いくつか知っておくべきポイントがあるということです。
この記事では、髪質改善とカラーリングを同時に行うメリット・デメリット、適切な施術順序、そして理想の仕上がりを実現するためのポイントを詳しく解説していきます。
髪質改善とカラーリングの基本知識
まず、髪質改善とカラーリングについての基本的な知識を整理しておきましょう。それぞれの施術内容と髪への影響を理解することで、同時施術の是非がより明確になります。
髪質改善とは、髪の内部構造を補修し、ダメージを修復することで、髪本来の美しさを取り戻す施術です。種類としては大きく分けて以下の3つがあります。
- システムトリートメント:栄養素を髪に与えるタイプ
- 酸熱トリートメント:熱と酸性の薬剤で髪を補修するタイプ
- 縮毛矯正系の髪質改善:くせ毛を伸ばしながら髪質も改善するタイプ
一方、カラーリングは髪の色を変える施術ですが、これには1剤(アルカリ剤と染料)と2剤(酸化剤)を使用します。1剤に含まれるアルカリ剤がキューティクルを開き、内部に染料を浸透させる仕組みです。
どうしてもカラーリングは髪にダメージを与えてしまう施術です。しかし、髪質改善と組み合わせることで、そのダメージを最小限に抑えながら美しい髪色を実現できる可能性があるのです。
では、この2つの施術を同時に行うことは実際に可能なのでしょうか?
髪質改善とカラーリングは同時にできる?専門家の見解
結論から言うと、髪質改善とカラーリングを同時に行うことは可能です。ただし、髪質改善の種類によって状況が変わってきます。
トリートメント効果の高い髪質改善(システムトリートメントなど)であれば、カラーリングとの同時施術は問題ありません。むしろ相乗効果が期待できる場合もあります。
しかし、縮毛矯正に近いタイプの髪質改善の場合は注意が必要です。縮毛矯正とカラーリングはどちらも髪に大きな負担をかける施術なので、同時に行うと髪へのダメージが大きくなるリスクがあります。
髪質改善の種類によって同時施術の可否が変わります。トリートメント系なら問題なく、縮毛矯正系なら慎重に。
私の経験上、お客様の髪の状態を見極めることが最も重要です。ダメージが少なく健康的な髪であれば同時施術も問題ありませんが、すでにダメージが蓄積している髪の場合は、間隔を空けて施術することをおすすめします。
また、髪質改善とカラーリングを同時に行う場合、どちらを先に行うかという順序も重要です。一般的には、髪質改善を先に行い、その後にカラーリングを行うのがベストとされています。
なぜなら、髪質改善によって髪の内部構造が整った状態でカラーリングを行うことで、色の入りが均一になり、色持ちも良くなるからです。
髪質改善とカラーリングの同時施術のメリット
髪質改善とカラーリングを同時に行うことには、いくつかのメリットがあります。時間効率だけでなく、髪の美しさという観点からも魅力的なポイントがあるのです。
時間の節約になる
最も大きなメリットは、やはり時間の節約でしょう。2回に分けて美容室に行く手間が省けるため、忙しい方にとっては大きなメリットとなります。
髪質改善とカラーリングをそれぞれ別の日に行うと、合計で5〜6時間程度の時間がかかりますが、同時に行えば3〜4時間程度に短縮できます。
髪へのダメージを軽減できる可能性がある
適切な順序で行えば、カラーリングによるダメージを髪質改善トリートメントがすぐにケアできるというメリットがあります。カラーリング後の髪は、アルカリ剤の影響でキューティクルが開いた状態になっていますが、髪質改善トリートメントによって髪を弱酸性に戻し、キューティクルを閉じることができます。
これにより、カラーリングによるダメージを最小限に抑えつつ、美しい髪色と質感を同時に手に入れることができるのです。
仕上がりの満足度が高い
髪質改善とカラーリングを同時に行うことで、髪色だけでなく髪質も同時に改善されるため、全体的な仕上がりの満足度が高くなります。艶やかで健康的な髪に、美しい髪色が映えるという理想的な状態を一度に実現できるのです。
特に白髪染めをされる方の場合、繰り返しの施術で髪が細くなったり、ハリやコシが失われたりすることがありますが、髪質改善を同時に行うことで、そういった悩みも解消できます。
どうですか?同時施術のメリットを知ると、試してみたくなりませんか?
髪質改善とカラーリングの同時施術のデメリット
メリットがある一方で、髪質改善とカラーリングの同時施術にはいくつかのデメリットもあります。正しい判断をするためには、これらのデメリットもしっかりと理解しておく必要があります。
施術時間が長くなる
同時に行うことで2回の来店は避けられますが、1回あたりの施術時間は長くなります。通常、髪質改善とカラーリングの同時施術は3〜4時間ほどかかるため、長時間の施術に耐えられるかどうかを考慮する必要があります。
特に初めての方の場合は、カウンセリングにも時間をかけるため、さらに時間が延びることもあります。時間に余裕を持って予約することをおすすめします。
料金が高くなる
2つの施術を同時に行うため、当然ながら料金も髪質改善とカラーリングの合計金額になります。サロンによっては同時施術の割引を設けているところもありますが、基本的には両方の料金がかかると考えておくべきでしょう。
髪の状態によっては施術できない場合がある
髪のダメージが激しい場合や、過去に特殊な施術(ブリーチなど)を受けている場合は、同時施術ができないこともあります。髪の健康を第一に考えると、状態によっては施術を分けて行った方が良いケースもあるのです。
私の経験では、ブリーチを繰り返し行っている髪や、極度に乾燥してパサついている髪の場合は、まず髪質改善で髪の状態を整えてから、時間を空けてカラーリングを行うことをおすすめしています。
髪の健康を守るためには、時には我慢も必要です。美しい髪は一日にしてならず、計画的なケアが大切なのです。
髪質改善とカラーリングの正しい順番と施術方法
髪質改善とカラーリングを同時に行う場合、どのような順序で施術するのが最適なのでしょうか?また、それぞれの施術方法にはどのような特徴があるのでしょうか?
基本的な施術順序
髪質改善とカラーリングを同時に行う場合の基本的な施術順序は以下の通りです。
- カウンセリング(髪の状態確認、希望の仕上がりの確認)
- 髪質改善(トリートメント系)の施術
- カラーリングの施術
- シャンプー・トリートメント
- ブロー・スタイリング
ただし、髪質改善の種類によっては順序が変わることもあります。例えば、縮毛矯正系の髪質改善の場合は、カラーリングを先に行い、その後に縮毛矯正を行うことが一般的です。
髪質改善の種類による違い
髪質改善には様々な種類がありますが、カラーリングとの相性という観点から見ると、大きく分けて以下のようになります。
- システムトリートメント系:カラーリングとの相性が良く、同時施術が可能
- 酸熱トリートメント系:カラーリングとの相性は良いが、施術時間が長くなる
- 縮毛矯正系:カラーリングとの同時施術は可能だが、髪へのダメージが大きいため注意が必要
特にシステムトリートメント系の髪質改善は、カラーリングによるダメージを補修する効果もあるため、同時施術との相性が最も良いと言えます。
カラーリングの種類による違い
カラーリングの種類によっても、髪質改善との相性は変わってきます。
- 通常のヘアカラー:髪質改善との相性が良く、同時施術が可能
- 白髪染め:髪質改善との相性が良く、同時施術によって白髪染めのダメージを軽減できる
- ブリーチ:髪へのダメージが大きいため、髪質改善との同時施術は慎重に判断する必要がある
- ヘナカラー:髪表面に付着するタイプのため、髪質改善の効果が出にくくなる可能性がある
特に白髪染めは繰り返し行うことで髪にダメージが蓄積しやすいため、髪質改善と同時に行うことで髪の健康を維持しながら美しい髪色を楽しむことができます。
あなたの髪質や希望する仕上がりに合わせて、最適な施術方法を選ぶことが大切です。
髪質改善×カラーリングの相性が良いケース・悪いケース
髪質改善とカラーリングの同時施術が向いている方と、あまり向いていない方がいます。ご自身の髪の状態や希望する仕上がりに合わせて判断するための参考にしてください。
相性が良いケース
以下のような場合は、髪質改善とカラーリングの同時施術との相性が良いと言えます。
- 白髪染めをしている方(髪質改善によって白髪染めのダメージを軽減できる)
- 髪のパサつきや広がりが気になる方(カラーリングと同時に髪質も改善できる)
- カラーの色持ちが悪いと感じている方(髪質改善によって色持ちが良くなる)
- 時間効率を重視したい忙しい方(1回の来店で2つの施術が完了する)
特に白髪染めを定期的に行っている方にとっては、髪質改善を同時に行うことで髪の健康を維持しながら白髪をカバーできるというメリットがあります。
相性が悪いケース
一方、以下のような場合は、髪質改善とカラーリングの同時施術はあまり向いていないかもしれません。
- 髪のダメージが非常に激しい方(まずは髪質改善で髪の状態を整えることを優先すべき)
- 過去にブリーチを繰り返し行っている方(髪の状態によっては同時施術でさらにダメージが進む可能性がある)
- 特殊なカラーリング(ブルーやグリーンなど)を希望する方(髪質改善との相性が悪い場合がある)
- 極度の敏感肌や頭皮トラブルがある方(2つの薬剤を使用することでリスクが高まる可能性がある)
髪の健康を第一に考えると、状態によっては施術を分けて行った方が良い場合もあります。無理をして同時施術を行うと、かえって髪にダメージを与えてしまうことになりかねません。
髪の健康は一日にしてならず。今の状態を正しく見極め、最適な選択をしましょう。
自分の髪の状態がどうなのか判断が難しい場合は、信頼できる美容師に相談することをおすすめします。プロの目で見れば、同時施術が可能かどうかを適切に判断してくれるはずです。
髪質改善×カラーリングの頻度と持続性
髪質改善とカラーリングを同時に行った場合、その効果はどれくらい持続するのでしょうか?また、理想的な施術頻度はどれくらいなのでしょうか?
効果の持続期間
髪質改善とカラーリングの効果の持続期間は、それぞれ異なります。
- 髪質改善の効果:通常1〜3ヶ月程度持続(髪質や生活習慣によって個人差あり)
- カラーリングの効果:通常1〜2ヶ月程度持続(カラーの種類や髪質、シャンプーの頻度などによって個人差あり)
髪質改善とカラーリングを同時に行った場合、髪質改善の効果によってカラーの色持ちが良くなることが期待できます。キューティクルが整った状態では色素が流出しにくくなるため、通常よりも色持ちが良くなる傾向があります。
理想的な施術頻度
髪質改善とカラーリングの理想的な施術頻度は、以下のように考えられます。
- 白髪染めの場合:根元の白髪が気になり始める1〜1.5ヶ月ごとに同時施術
- ファッションカラーの場合:色の褪せ具合や髪の状態に応じて2〜3ヶ月ごとに同時施術
ただし、髪の状態や生活習慣によって個人差がありますので、美容師と相談しながら最適な頻度を決めることをおすすめします。
効果を長持ちさせるためのホームケア
髪質改善とカラーリングの効果を長持ちさせるためには、適切なホームケアが欠かせません。
- カラー専用のシャンプー・トリートメントを使用する
- 熱からの保護効果のあるヘアオイルやミストを使用する
- 週に1〜2回はトリートメントマスクなどの集中ケアを行う
- 紫外線から髪を守るために、外出時は帽子をかぶるか、UVカット効果のあるヘアミストを使用する
特に施術後48時間は髪のキューティクルが安定していない状態なので、シャンプーを控えるなど、特に丁寧なケアを心がけましょう。
適切なホームケアを行うことで、サロンでの施術効果を最大限に引き出し、美しい髪を長く維持することができます。
髪質改善×カラーリングで失敗しないためのポイント
髪質改善とカラーリングの同時施術で理想の仕上がりを実現するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
事前の準備と注意点
施術前に以下のポイントを押さえておくことで、より良い仕上がりが期待できます。
- 過去1年間の施術履歴(特にブリーチやパーマ、縮毛矯正など)を美容師に伝える
- 自宅でのセルフカラーの使用有無を正直に伝える
- アレルギーやかぶれの経験があれば必ず伝える
- 希望する仕上がりのイメージ写真があれば用意しておく
- 施術当日は頭皮をこすらないよう、優しくシャンプーしておく(ただし、施術前2〜3日は洗髪した方が良い)
特に過去の施術履歴は非常に重要です。例えば、過去にブリーチをしていた場合、その情報がないと施術中に髪が切れるなどのトラブルにつながる可能性があります。
サロン・美容師選びのポイント
髪質改善とカラーリングの同時施術を成功させるためには、適切なサロンと美容師選びも重要です。
- 髪質改善とカラーリングの両方に精通しているサロンを選ぶ
- 施術例やビフォーアフター写真が豊富にあるサロンを選ぶ
- カウンセリングを丁寧に行ってくれる美容師を選ぶ
- 質問に対して具体的で分かりやすい回答をしてくれる美容師を選ぶ
例えば、ECLARTのような髪質改善に特化したサロンでは、髪質改善とカラーリングの同時施術に関する豊富な経験と知識を持っています。全席個室という特徴もあり、リラックスした環境で施術を受けることができます。
施術後のケアと注意点
施術後のケアも、仕上がりの持続性に大きく影響します。
- 施術後48時間はシャンプーを控える(どうしても必要な場合は、ぬるま湯でやさしく洗う)
- 施術後1週間は熱スタイリング(ヘアアイロンなど)を控える
- サロンで推奨されたホームケア製品を使用する
- カラーシャンプーやカラートリートメントで色持ちをキープする
特に施術直後は髪が不安定な状態なので、優しく扱うことが大切です。強くこすったり、高温の熱を当てたりすることは避けましょう。
これらのポイントを押さえることで、髪質改善とカラーリングの同時施術で理想の仕上がりを実現し、その美しさを長く維持することができます。
まとめ:理想の髪色と質感を一度に手に入れるために
髪質改善とカラーリングの同時施術について、詳しく解説してきました。ここで重要なポイントをまとめておきましょう。
髪質改善とカラーリングは基本的に同時施術が可能です。特にトリートメント系の髪質改善であれば、カラーリングとの相性も良く、むしろ相乗効果が期待できます。
同時施術のメリットとしては、時間の節約、髪へのダメージ軽減、仕上がりの満足度の高さなどが挙げられます。一方、施術時間の長さや料金の高さ、髪の状態によっては施術できない場合があるというデメリットもあります。
髪質改善とカラーリングの相性は、髪の状態や希望する仕上がりによって異なります。特に白髪染めをされている方や、髪のパサつきや広がりが気になる方には、同時施術がおすすめです。
理想の仕上がりを実現するためには、事前の準備や適切なサロン・美容師選び、施術後のケアが重要です。特に過去の施術履歴を正確に伝えることや、施術後48時間の特別なケアは欠かせません。
髪質改善とカラーリングの同時施術で、理想の髪色と質感を一度に手に入れ、美しい髪を長く楽しみましょう。
より詳しい情報や、あなたの髪質に合わせた最適な施術方法については、髪質改善専門サロンECLARTでのカウンセリングをおすすめします。プロの目で見れば、あなたの髪に最適な施術方法を提案してくれるはずです。
美しい髪は自信につながります。ぜひ、髪質改善とカラーリングの同時施術で、新しい自分を発見してみてください。
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