髪質改善のプロとして、年間1500人以上のお客様を担当するマネージャーの関口 和徳です!
インナーカラーとは、髪の内側(内層)部分にだけ色を入れるデザインカラーの技法です。
表面の髪は元の色のまま残し、内側だけに異なる色を入れることで、動きをつけたときや髪をかき上げたときなど、特定の動作・スタイリングでカラーがチラリと見える「チラ見えデザイン」が最大の特徴です。
外国語では「Two-tone color(ツートーンカラー)」や「Underlights(アンダーライツ)」とも呼ばれます。
ハイライト・グラデーションカラーとの違い
| インナーカラー | ハイライト | グラデーションカラー |
カラーを入れる場所 | 髪の内側(内層)全体 | 表面の細い束を点在させる | 毛先に向けてグラデーション |
見え方 | 動いたときにチラ見え | 全体に自然な立体感 | 毛先から外側にかけて変化 |
ベースへの影響 | 表面は元の色のまま | 表面に明るさが混じる | 表面から変化していく |
ダメージ量 | 内側のみ(比較的少ない) | 全体に点在(中程度) | 毛先に集中(多め) |
職場・学校での目立ちにくさ | かなり高い | 普通 | やや目立つ |
上の表のとおり、インナーカラーは「隠しやすく・見せやすい」という点でほかのデザインカラーにはない独自のメリットがあります。
インナーカラーの種類と入れる場所
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インナーカラーはどこに色を入れるかによって、印象が大きく変わります。代表的な種類と特徴を紹介します。
① イヤリングカラー(耳周り)
耳周りの髪にだけ色を入れるデザインです。
耳にかけたときにカラーが映え、ピアスのようなアクセント効果があります。
入れる量が少ないため、ブリーチが必要な場合でも施術時間・コストが最小限で済むのが魅力。
インナーカラー初心者の方や、会社・学校でのカラー規定が厳しい方にも人気です。
② ネープカラー(えり足・うなじ周り)
えり足・うなじ部分にカラーを入れるデザイン。髪を上げたときや後ろ向きになったときに華やかな印象を与えます。
前から見たときはほとんど見えないため、職場でのカラー規定が厳しい方にも選ばれています。
ショートヘアのアクセントとしても人気が高いメニューです。
③ センターインナーカラー(全体内側)
頭頂部から全体の内側にまんべんなくカラーを入れるオーソドックスなインナーカラーです。
髪を下ろすと内側からカラーが透けて見え、動いたときに立体的な印象を演出します。
最もSNSでよく見られるデザインで、さまざまなカラーバリエーションが楽しめます。
④ フェイスフレーミングカラー(顔周り)
顔周りの髪だけに明るいカラーを入れるデザインです。
顔まわりが明るくなることで、肌の透明感が増して見える効果があります。
欧米では「Money Piece(マネーピース)」とも呼ばれ、リッチな雰囲気を演出できるとして人気急上昇中です。
⑤ ポイントインナーカラー
特定の一部分だけにアクセントとして色を入れるデザインです。
毛先の一部だけ、前髪の裏側だけ、など自由なカスタマイズが可能。
個性的な仕上がりを求める方や、初めてのカラーでまず少しだけ試したい方に向いています。
インナーカラーの色の選び方
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インナーカラーの色選びは、大きく「ベースの髪色との組み合わせ」と「自分の肌色(パーソナルカラー)」の2軸から考えると失敗しにくくなります。
ベースカラー別おすすめカラー
ベースの髪色 | おすすめのインナーカラー | 雰囲気・印象 |
黒髪・暗めブラウン | ネイビー、ブルーブラック、深みのあるパープル | クールで洗練された印象。ブリーチなしでも発色しやすい |
ミディアムブラウン | キャメル、ハニーブロンド、テラコッタ | ナチュラルで温かみのある印象。馴染みやすい |
明るめブラウン | ピンクベージュ、ラベンダー、シルバー | フェミニンで可愛らしい印象。多様な色が楽しめる |
ハイトーン(金髪系) | ホワイト、ペールピンク、ライトグリーン | 個性的でトレンド感のある印象。発色が最もキレイ |
パーソナルカラー別おすすめカラー
パーソナルカラーとは、生まれ持った肌・髪・瞳の色調に基づいた「似合う色の法則」のことです。
インナーカラー選びにも活用できます。
パーソナルカラー | 特徴 | おすすめインナーカラー |
スプリング(春) | 明るくイエロー寄りの肌。透明感のある瞳 | コーラルピンク、ピーチ、ライトオレンジ、ゴールド |
サマー(夏) | ピンク寄りの明るい肌。やわらかい印象 | ラベンダー、ロゼ、ベビーピンク、シルバー |
オータム(秋) | 黄みがかった落ち着いた肌。深みのある瞳 | テラコッタ、カーキ、ブロンズ、キャメル |
ウィンター(冬) | ブルー寄りの白い肌。コントラストが強い | ネイビー、ブルーブラック、ホワイト、パープル |
ブリーチあり・なしの発色の違い
インナーカラーの発色はブリーチの有無で大きく変わります。下記を参考にして、自分の希望の発色レベルと相談して選びましょう。
| ブリーチあり | ブリーチなし |
発色 | 鮮やかにはっきり出る | 暗め・深みのある発色になる |
表現できる色 | ほぼすべての色(ペール系も可) | ネイビー、ダークパープル、テラコッタなど暗めの色 |
ダメージ | 大きい(特に繰り返すほど) | 比較的少ない |
退色速度 | 早い(1〜1.5ヶ月) | 遅い(2〜3ヶ月) |
向いている人 | 発色・トレンド重視の方 | ダメージ・色持ちを重視する方 |
インナーカラーのダメージを抑えるコツ

インナーカラー最大の懸念点は「ダメージ」です。
特にブリーチを使う場合は、髪の内部のタンパク質やキューティクルにダメージを与えます。
しかし、正しい知識と施術・ケアを心がければ、ダメージを大幅に抑えることができます。
【美容室での施術】ダメージを最小化するポイント
ポイント1:ブリーチは「適切な回数・放置時間」で行う
ブリーチのダメージは放置時間が長いほど、また繰り返すほど蓄積されます。
担当美容師と事前に「どこまで明るくしたいか」「ダメージをどの程度許容するか」をしっかり話し合い、一度で無理な明度を目指さないことが重要です。
ポイント2:プレックス剤(Plex系)を併用する
オラプレックスやケラチンコンプレックスなどのプレックス系薬剤をブリーチと同時に使うことで、ブリーチによって切断されたジスルフィド結合を再結合し、ダメージを大幅に軽減することができます。
ダメージが気になる方にはおすすめの施術です。
ポイント3:ブリーチなしの色でチャレンジする
どうしてもダメージが心配な場合は、ブリーチなしで表現できる色を選ぶことも一つの手です。
暗めトーンのネイビー、ブルーブラック、ダークバイオレットなどは、ブリーチなしでも十分に存在感のある仕上がりになります。
【ホームケア】施術後のダメージを最小限にする方法
美容室での施術と同じくらい重要なのが、毎日のホームケアです。インナーカラー後は特に丁寧なケアが必要です。
- カラーシャンプー(ムラシャン・ピンクシャン等)を使う
インナーカラーはカラーシャンプーの使用が必須といっても過言ではありません。
色素を補充しながら洗えるカラーシャンプーを使うことで、退色を大幅に遅らせることができます。
使う色は入れたインナーカラーの色味に合わせて選びましょう。
- 洗浄力の優しいシャンプーに切り替える
カラーリング後の髪は、キューティクルが開いた状態になっています。
洗浄力の強いシャンプー(硫酸塩系)を使うと色素が流れ出しやすく、ダメージも進行します。
アミノ酸系・ベタイン系シャンプーへの切り替えをおすすめします。
- ヘアマスク・トリートメントを週2回以上使う
ブリーチ部分はタンパク質が流出しやすい状態です。
ケラチンや加水分解タンパク質を含む補修型ヘアマスクを週に2回以上使うことで、失われた栄養素を補充できます。
- 洗い流さないトリートメントでコーティングする
お風呂上がりにオイルやミルクタイプのアウトバストリートメントを使うことで、キューティクルを保護し、外部刺激(摩擦・乾燥・紫外線)からダメージを受けにくくなります。
- ドライヤーは根元から・上から風を当てる
濡れた状態の髪はキューティクルが開いており、最もダメージを受けやすい状態です。
タオルドライ後はすぐにドライヤーをかけ、温風は上から下に当てることでキューティクルを閉じる方向に整えます。
最後に冷風で仕上げることも忘れずに。
- 紫外線対策を行う
紫外線はカラーの退色を促進し、乾燥・ダメージも悪化させます。外出時はヘアUVスプレーを使うか、帽子で物理的に日光を遮ることをおすすめします。
インナーカラーの施術の流れと所要時間・料金
初めてインナーカラーを検討している方のために、美容室での施術の流れを詳しく解説します。
施術の流れ
カウンセリング(15〜20分):希望のデザイン・色・ダメージの状態を確認
ブロッキング(10〜15分):内側の髪と表面の髪を丁寧に分ける
ブリーチ or ダイレクトカラー塗布(20〜30分):内側にのみ薬剤を塗布
放置・発色(15〜40分):色や明るさによって放置時間が異なる
シャンプー・洗い流し(10〜15分)
カラー剤塗布(ブリーチ後の場合)(15〜20分)
再放置・シャンプー(20〜30分)
トリートメント・仕上げ(20〜30分)
インナーカラーの色持ちと維持のコツ

インナーカラーをせっかくきれいに入れても、早く色落ちしてしまってはもったいないですよね。色持ちを良くするためのポイントをまとめました。
色持ちに影響する主な要因
- シャンプーの洗浄力:強いほど色素が早く流れ出す
- お湯の温度:熱いほどキューティクルが開き色落ちが早まる(38〜40℃がベスト)
- 紫外線への露出:退色・変色の大きな原因
- 入れた色の種類:ファッションカラーより暗めのカラーの方が色持ちが良い傾向
- 施術から最初の2〜3日のシャンプー:この時期が最も色落ちしやすいため注意が必要
色持ちを良くする実践テクニック
シャンプーはぬるめのお湯で、手早く
カラー後はできるだけぬるめのお湯(38〜40℃)でシャンプーし、洗い時間を短くします。
長時間のシャンプーはそれだけ色素が流れ出します。
施術当日〜翌日はシャンプーを控える
施術直後の24〜48時間はカラーが髪に定着する重要な時期です。
この間はシャンプーを避けるか、どうしても洗いたい場合はカラーシャンプーを使いましょう。
カラーシャンプーは週3〜4回使用する
ムラシャン(紫シャンプー)やピンクシャンプーなどのカラーシャンプーを週3〜4回使用することで、色素を補充しながら色持ちを維持できます。
使い方は「よく泡立ててから2〜5分放置」がポイントです。
次の施術タイミング
デザインの種類 | 次の施術タイミング | 色落ちの目安 |
ブリーチなしインナーカラー | 2〜3ヶ月後 | 徐々に自然に明るくなる |
ブリーチありインナーカラー(暗め) | 1.5〜2ヶ月後 | 色味が薄くなりブリーチ色が出てくる |
ブリーチありインナーカラー(明るい鮮やか色) | 1〜1.5ヶ月後 | 比較的早く褪色する |
イヤリングカラー(ブリーチなし) | 2〜3ヶ月後 | ゆっくり自然に退色 |
インナーカラーがおすすめな人・向かない人
インナーカラーはとても魅力的なデザインカラーですが、すべての方にとって最適というわけではありません。
自分に合っているかどうかを確認しておきましょう。
インナーカラーがおすすめな人
- 職場・学校の規定でカラーに制限があるが、おしゃれを楽しみたい方
- ヘアカラーを初めて試したいが、あまり目立たないようにしたい方
- 毎日のヘアアレンジを楽しみたい方(まとめ髪で表情がガラッと変わる)
- 外国人風・トレンドライクなスタイルに挑戦したい方
- ダメージを最小限にしながらもカラーを楽しみたい方(ブリーチなし選択の場合)
インナーカラーが向かない人・注意が必要な人
- すでに髪のダメージが深刻な方(ブリーチを使う場合はさらに悪化するリスクあり)
- スタイリングをほとんどしない、常に髪を下ろしていても表情の変化を求める方(外側のカラーが向いているかも)
- 白髪が多い方(発色の仕方が異なる場合があり、事前に美容師へ相談が必要)
- 過去のパーマ・縮毛矯正と組み合わせる方(施術順序や薬剤の兼ね合いで相談が必要)
気になることがあれば、施術前のカウンセリングでお気軽にご相談ください。
髪の状態を見た上で、最適なデザインと施術法をご提案します。
よくある質問(FAQ)

Q. インナーカラーは黒髪でもできますか?
A. できます。ただし、黒髪にビビッドカラーや明るいインナーカラーを入れるにはブリーチが必須です。
一方、ネイビーやダークパープルなどの暗めの色であれば、ブリーチなしでも発色します。ご希望の色味によって最適な施術方法が変わりますので、担当美容師に相談してみてください。
Q. パーマをかけている髪にもインナーカラーはできますか?
A. 可能です。ただし、パーマ後すぐのカラーリングは髪への負担が大きくなります。
一般的に、パーマから1〜2週間以上期間を空けてからカラーをすることが推奨されています。
また、縮毛矯正とブリーチの組み合わせは特にダメージリスクが高いため、必ず美容師と慎重に相談した上で判断してください。
Q. インナーカラーを元に戻したい場合はどうすればいいですか?
A. ブリーチなしのインナーカラーであれば、上から暗めのカラーを重ねることで比較的簡単に戻すことができます。
ブリーチありの場合、一度明るくした部分を暗くするのは可能ですが、同じ黒髪の色味に完全に戻すのは難しいことがあります。
「元の色に戻したい」というご希望がある場合は、最初のカウンセリングでその旨をお伝えいただくと施術計画を立てやすくなります。
Q. インナーカラーとカットは同日にできますか?
A. はい、同日に施術できます。
ただし、カラーとカットの順序は美容師の判断によります。一般的にカラーを先に行ってからカットすることが多いですが、スタイルによって逆になる場合もあります。
施術時間も長くなる(最大4〜5時間程度)ため、お時間に余裕を持ってご来店ください。
Q. インナーカラーはセルフでもできますか?
A. 市販のカラー剤を使ったセルフインナーカラーも可能ですが、いくつかのリスクがあります。
ブロッキング(髪を分けること)を正確に行わないと、表面にカラーが付いてしまったり、左右で仕上がりが変わってしまったりすることがあります。
また、ブリーチを使う場合は放置時間の管理が難しく、過度なダメージやムラの原因になりやすいというデメリットがあります。
初めての方や仕上がりのクオリティを求める方は、ぜひ美容室にお任せください。
インナーカラーで「自分らしいおしゃれ」を楽しもう
インナーカラーは、隠せて・見せられる、オンオフ両立型のデザインカラーとして、多くの方に愛されています。
エクラートでは、お客様一人ひとりの髪質・肌色・ライフスタイルに合わせたインナーカラーのデザインをご提案しています。
「なりたいイメージ」「カラーの制限がある」など、どんなことでもカウンセリングでお気軽にご相談ください。

この記事の監修 :関口 和徳(大宮、仙台エリアマネージャー)
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